セルロシンは微生物 (糸状菌) を培養し、精製したセルラーゼ、キシラナーゼ、マンナナーゼ、ペクチナーゼ剤の総称で、利用の対象や目的に広い範囲で対応し得るように性質・性能の異なる十数種の製品を揃えております。

● セルラーゼ
 綿、紙などの天然セルロースによく作用するTrichoderma reesei 起源のセルラーゼと化学修飾して水溶性にしたセルロース (CMCなど) によく作用するAspergillus niger 起源のセルラーゼ (セルロシン AC40セルロシン AL8) の2種類があります。セルラーゼは植物組織の崩壊及び溶解作用を有し、有用物質の抽出を容易にすると共に粘度を下げる作用があります。

● キシラナーゼ
 Aspergillus niger 起源のキシラナーゼ (セルロシン HC100) とTrichoderma reesei 起源のキシラナーゼ (セルロシン TP25) の2つのタイプがあります。野菜、果物、キノコ類の組織の崩壊、穀類組織の軟化、穀類糖化液のろ過性の向上やキシロオリゴ糖の製造等に広く使用されます。

● マンナナーゼ
 Aspergillus niger 起源のマンナナーゼ製剤であるセルロシン GM5はグアガム、ローカストビーンガムやコーヒー中に含まれるガラクトマンナンに作用し、ガム類の粘度低下やコーヒーの抽出率の向上・沈殿防止などに効果があります。

● ペクチナーゼ
 Aspergillus niger 起源のペクチナーゼ製剤である可溶性ペクチナーゼT)は、柑橘類やリンゴ果汁の清澄化に利用され、また搾汁歩留まりの向上や果実酒清澄化にも有効です。